配送時の「口割れ(荷割れ)」とは?原因や対策は?

3PL・運送業物流管理課題・改善

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「口割れ」とは運送業界における専門用語のうちの一つです。配達・荷物の受け取りに関わる方であれば聞いたことはあるかもしれません。

配送時の「口割れ(荷割れ)」とは?原因や対策は?

口割れ(荷割れ)とは

口割れとは、本来まとめて配達されるはずだった二個以上の荷物のうち、一部が先に配達され、残りの荷物が届いていない状態のことです。
運送業では輸送する荷物に対して「個口」という単位を使うことがあります。同じ場所・同じ時間に複数の荷物を配達する際に「1個口」と数えるのです。この1個口の荷物がバラバラに分かれてしまうことを口割れと言います。

口割れが起きる原因は?

一緒に届いてほしかった荷物で口割れが起きてしまうと残念ですよね。考えられる原因を3つ紹介します。

1.伝票ラベル剥がれ
ラベルの粘着性が不十分である、しっかりと貼り付けられていない、または荷物の外観の材質によって、ラベルが剥がれてしまう場合があります。ラベルが無いと、どこに配達する荷物か確認に時間がかかり、他の荷物が先に届けられてしまいます。

2.伝票ラベルの確認ミス
ラベルが貼られていても、確認ミスにより誤った方面に輸送してしまい、配達時に間違いに気づくケースもあります。
運送会社によっては1個口荷物に対して親伝票(主となる伝票)・子伝票(親伝票に紐づく伝票)があり、子伝票のラベルが小さく見づらい場合にミスが起きることもあるようです。

3.拠点での積み替え時のミス
「路線便」と呼ばれる輸送では、複数の出荷人の荷物を一台のトラックに載せて輸送します。そのため、預かった荷物を一度運送会社の「拠点」に集め、積み替え(目的地が近い荷物同士で同じトラックにまとめる作業)を行います。
この積み替えの際に誤って荷物の一部を他のトラックに積んでしまうと、口割れが起こります。
参考:路線便のしくみとメリット・デメリット

口割れの対策はある?

・ラベルが剥がれやすくないか確認する(出荷人にできる対策)
よく利用される段ボールは剥がれにくい材質ですが、その他の外装の場合は十分に粘着しているかチェックしましょう。

・輸送時のケアレスミスに気を付ける(運送会社にできる対策)
伝票の宛先を見間違えていないか、拠点で積み替えた荷物の中に別の方面行きの荷物は混ざっていないか等、常に荷物に気を配って輸送作業を行うことが大切です。

< 配達に関わるその他の専門用語 >

口割れと合わせて覚えておくと便利な物流用語を紹介します。

・分割配送
一度にまとめて発注した荷物のうち、準備が完了したものから順次配送してもらう発注方法です。「荷物が分割して配送される」という意味では口割れと似ていますが、口割れはまとめて配達してもらうはずの荷物の一部が届かない状態ですので、似て非なる用語です。

・テレコ(誤配)
異なる宛先の2つの荷物を入れ違えてしまい、それぞれの荷物が誤った配達先に届いてしまうことです。

・破損、濡損、汚損
破損は荷物が破れ傷つくこと、濡損は荷物が濡れること、汚損は塵や埃で汚れることで、荷物の価値が損なわれた状態を表します。

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